推論の域。

それは推論の域を出ないのだけれども、恐らく、それは恐らくなのだけれども私はカレーを作らなければならぬのだろう。使命とか、それ作らないと俺死ぬ、とか何か助詞を抜いてみたりとか、世界、終わる、と読点を余計にみたりとか、まあその辺は一切許してもらう感じで、私はカレーを作らねばならぬのだろう。夕食を摂ったというのに。なんと因果な。私は肥えるのである。ぶくぶくと肥えるのである。カレー。何か中近東の国だろうか。家庭料理だろうか。私は煮込まなければならぬのである。白米を炊かねばならぬのである。電子ジャーである。電気釜と言っても好い。私は米を研ぐのである。台所に立つ。食材を。ああ、ああ。これらはまあ、推論の域は出ないのだけれども。