ある昼間2。

きっと流れというものはあって、それは好かれ悪かれであったけれども、周期的にある定点は巡ってくるものであった。周期的に、というと等間隔の意味合いを持ってしまうかも知れないので、語義の上でやや逸脱してしまうかも知れなかったけれども。
頭は、二度寝をしたためか、さっぱり働かないのだった。天候は、夏特有の強い日差しを厚い雲が遮っていて、しかしやはり夏特有の強い明るさがあったから、雨が降ってくるような色はとても弱く演出されていた。予報によると少し落ちてくるらしかったけれども、それが果たしていつなのか、空模様は無表情を決め込んでいて、予報の言う「昼頃」の言葉の、実際はかなり長い時間を指し示していることに眩暈がする。これも「暑さ」による眩暈なのだろうか。夏は私を静かにしておかない。それは、好かれ悪かれ、であったけれども。